kahonium's diary

色んなことについてそれなりに書き連ねます

【ネタバレ注意】打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? あらすじ・感想・考察

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  映画考察は劇場版SAO以来です。なずなちゃんかわいい。

 前置きはさておき、「打ち上げ花火、下から(ry」について色々書いていきます。

 

 以下注意点

 ・あらすじが異様に長い(すいません)

 ・考察が疑問文で終わっているところは確証なし

 ・疑問しか投げかけていないところはお察しください。

 ・タイトルがくそ長いので例によって割愛

 ・「は?映画ごときに頭使いたくないんですが…」な人はブラウザバック、しよう! 

 

 

  

 

 

*****(ネタバレ注意)*****

 

 

 

 

 

 ※この作品の「1日の繰り返し」現象は「タイムリープ」にしようと思ったのですが、どちらかというと「if」という単語から並行世界みたいな意味合いなのかな、と考えたので「世界改変」という解釈にさせていただきます、予めご了承ください

 

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 登場人物紹介

 

 典道

 主人公。なずなかわいい。よくわからんけど惚れた。とりあえず謎の玉も手に入れたし、何度でも世界をやり直せるな!俺TUEEEE!!!

 

 なずな

 ヒロイン。お前のような中1がいるか。親の都合で引っ越しなんて嫌だ!家出してやる!ヌォリミチクゥーン!タスケテ-!あ、花火綺麗だよね。たーまやー。

 

 祐介

 典道の友人。序盤は紳士的な振る舞いが目立ったが、後々になって中学生らしさが出てくる。青春っていいよな。花火はどうでもいい。上がればいい。

 

 純一

 典道のクラスメート。序盤はしゃいでるのに途中から目立たなくなっていくやつ。

『花火が平べったいことの証明を見つけたが、それを書くには余白が狭すぎる。』

 

 稔

 同じくクラスメート。チビ。予告編で見る限りは女だった(著者談)。純一派の幹部でもあり、花火は平べったいことをさも事実のように盲信している。

 

 和弘

 同じくクラスメート。彼曰く「花火は丸い」。当たり前じゃね?なお灯台をエベレストか何かと勘違いしており、祭り当日には山男のコスプレをする変人でもある。

 

 なずなママ

 全自動なずな捕獲機。第六感により居場所を特定することが可能。再婚者という名のボディーガードを連れ、必ず逃さない。

 

 花火師

 花火は平べったいんだよ。がはは。

 

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 あらすじ

 

 開幕から海に沈む主人公・典道とヒロイン・なずな。最初は典道が下に沈んでいくが、途中からなずなの方が下に沈んでいる。その後、打ち上げ花火が背景(海の底?)に映る。

 

 op

 

 海沿いにある田舎「茂下(もしも)町」が舞台。カラーテレビがあるので時代背景は平成。典道は自転車通学、典道の友人たちは自転車の他にバランススクーターでも登校している。

 

  なずなが海岸で不思議な水晶玉を発見。登校中の典道はそんな彼女と一瞬目が合い、なんとも言えない気持ちになる。

 

 学校に着いてからも何かとなずなが気になり落ち着かない典道。

 そんな彼に友人である祐介が「なずなに告白する」と一言。この時本気かどうかは不明。

 

 なずなは1人教員室に行き、夏休みの間に転校する由を手紙に綴って教師に提出した。部室のロッカーから名前のシールを剥がす時、水晶玉は橙色に光っている。

 

 典道と祐介がプール掃除をする際、なずなが水着で足を水につけている姿を目撃する。ここで祐介がトイレに行きたいと言い典道を1人にさせる。典道はなずなに話しかけるものの、彼女の真意を読み取ることはできない。

 

 ここで祐介が帰ってきて、唐突に50mの水泳勝負をしようと典道に持ちかける。典道が勝てば「ワン◯ース最新巻を買ってもらい」、祐介が勝てば「なずなに告白する」という条件で準備を始める。その時なずなも勝負に参戦し、「なんでも言うことを聞く」という条件を出した。

 

 そして勝負スタート。25m泳いだ時点ではなずながトップ(典道と祐介の順位は不明)。ターンした直後のなずなとターンしかけている典道は一瞬目が合うが、その時の動揺からか壁を蹴り損ね、あろうことか飛込み台に足を強打し大幅に失速する原因となった。この時水中でなずなが拾った水晶玉を見つける。色は青く澄んでいた。

 

 結果はなずなが1位、続いて祐介、典道。祐介にホースの水をかけ、今夜のお祭りに2人で行くことを提案する。待ち合わせ場所は祐介の自宅。一方典道には途中で拾った水晶玉を返せとしか言わなかった。突然のお誘いに祐介は溺れてしまう。典道はお誘いの件については気付いていない。

 

 放課後の教室で「打ち上げ花火は丸いか、平べったいか」の議論が白熱する。和弘は「丸い」、祐介は「わからない」、他は「平べったい」。中途なずなが荷物を取りに入ってくるが、それ以外にアクションはとっていない。

 

 放課後、一直線で帰るなずな。また祐介は、突然のデートによりテンションが上がっており、以前のぶっきらぼうな態度から一変していた。この時も典道は気付いていない。

 

 典道が帰るより前に彼の自宅にいた祐介。「裏口が開いていたから入った」らしい。というのもこの日の午後は典道の両親がいなかったこともあるかもしれないが。花火の議論については「丸いに決まってる」と断言する祐介。なぜその時言わなかったのかという典道の疑問については、ただお茶を濁すばかり。

 

 水泳勝負の時の典道の足の怪我を見て、祐介は病院(自分の家)へ向かうよう勧める。実際に祐介はなずなとの約束をわざと破ってクラスメートたちと合流し、典道は浴衣姿のなずなと対面する。実際ケガは医者に診てもらうほど大したことなかった。

 

 なずなは典道に対し、「典道が勝っても祐介と同じことをしたのか」と問う。典道が返答に詰まる中、なずなは典道が勝つことを予期しており、「勝負で勝ったほうを誘う」と告白した。しかしなぜ「典道が勝つことをなずなが予期していたか」については述べられていない。

 

 ここでなずなが母親に捕まる。彼女は「家出」をしており、典道もその時そのことに気付いた。どうしても行きたくなかったからか、普段見ないような悲鳴をあげるなずなに、典道は声も出ず、後から来た祐介たちも驚いていた。

 

 この時に典道が水晶玉を拾い、「もし祐介に水泳勝負で勝っていれば、今のようなことは起きなかった」という想いが溢れる。その瞬間水晶玉が光を発し、典道は突然祐介を殴った後、町の掲示板目がけて水晶玉を思いっきり投げつける。

 

 1st if-----------

 

 1度目の世界改変後、プールのシーンまで巻き戻る。典道はヘマをせず2着でゴールし、見事誘いを受けた。「花火が丸いか、平べったいか」の議論まではそっくり典道と祐介の立場が入れ替わった形となっている。なずなは自転車で帰る際、一直線に坂を降りず、くるくると回りながら降りている。

 

 典道が家に戻った後に祐介がやってくるあたり、少しずつ最初の世界とはズレが生じ始めている。そして打ち上げ花火がプリントされたうちわを水平にして「これを見ても、どう考えても花火は平べったい」という結論を下した。もちろん、最初の世界での意見とは正反対である。

 

 約束の5時が迫る中、急に「花火が平べったいかどうかなんてどうでもいい」と言い出し、祭りへ参加しないと言う祐介。典道はこれを好機と捉え、なずなを迎えに行くことにした。しかし彼女と会った直後、また気が変わり「俺も祭りに行く」と祐介が言い出す。なずなと祐介、天秤にかける暇などない典道はなずなを自転車の後ろに乗せ、祐介を見捨てて漕いで行く。祐介はその行動に怒り、電柱を思い切り蹴り上げる。

 

 特に行き先がないまま駅のホームに着く2人。外見だけ16歳に見えるんじゃないか、と言い出したなずなは浴衣から着替え、純白のワンピース(?)を身にまとう。彼女曰く、典道と一緒にどこかへ逃げていくのは「家出」ではなく「駆け落ち」らしい。

 

 駅のホームで電車を待つ際、なずなのスーツケースから例の水晶玉を見つける。最初の世界では「綺麗だったから」拾っていたが、1st ifの世界では「典道が勝ったら、この町を典道と共に出ようと思った」と言うように理由が変わっている。そもそもこの世界では水泳勝負から事が始まっているので、それ以前(なずなが水晶玉をどんな経緯で発見したか)については描かれていない。

 

 電車がやってきて乗ろうとした瞬間、なずなは母親にまたもや引き止められる。最初の世界同様典道に助けを乞う彼女を引き止めるため、抵抗するものの母親の再婚相手に殴られ、救出は叶わなかった。駅でのやり取りは夕方の出来事だが、最初の世界とは違い、典道はすぐに改変を行っていない。

 

 夜になり自転車を漕いで踏切まで行く典道。通過する電車を眺め「もしあの時電車に乗れていれば」とつぶやき、水晶玉を投げようとする。その時祐介たちが後ろからやってきて、思わず投げるのをやめた典道。祐介の表情は見るからに険しかった。

 

 最初の世界とは違い祐介がなずなに対して本気になっているのは、典道となずなが自転車に乗るシーンを目撃したにも関わらず、クラスメートたちに彼の所在を言わなかったり、「なずなはどこだ?」と典道に問いかけたり、「2学期始まったら俺は告白する」とあえて典道に宣言しているところからわかる。

 

 灯台の頂上に着き、花火が丸いか平べったいかを観察する。結果は「平べったかった」。純一と稔は当たり前の結果と言わんばかりに喜ぶが、和弘は「ありえない」と落胆している。典道も「和弘、お前の言う通りだ。こんな世界でいいわけがない」と、平べったい花火を睨みながら応える。この時の祐介の心情は不明(彼は「平べったい」とは言っていたが、少なくとも喜んではいない。むしろどうでもいいとさえ思っている?)。

 

 典道は決断し、「なずなは俺が取り返してみせる」と祐介に言って水晶玉を投げつけた。複数回鳴るサイレンと共に、水晶玉が"その世界ではありえない花火"(つまり現実世界でよく見る形の花火)のように舞った。

 

 2nd if-------

 

 駅で電車に乗ろうとした時、母親たちが引き戻そうとするシーンから始まる。1stの世界では再婚者に殴られなずなを救えなかったが、今回はパンチが空振りし、隙が生まれた。典道はそこを狙いなずなの手をとり電車へ乗る。

 

 電車は長いトンネルに入り、なずなは典道に「自分が駆け落ちカップルの娘である」ことを告げる。そして母親がよく歌っていたとされる歌を歌うと、窓にはブライダルに身を包む彼女自身の姿があった。空想の世界で、なずなと典道は馬車に乗りどこか遠くへと駆けていく。そして気付いた(夢から覚めた?)時にはトンネルを抜けており、海岸沿いを走っていた。

 

 ここで2人でいるところを祐介たちに見られ、後ろから追いかけられるはめになる。一方線路と平行沿いの道路でも車を走らせ電車を追うなずなの母親の姿が見えた。次の駅で降りると決意したものの、両側から彼らに挟まれてしまう。典道はなずなを引き連れて線路を飛び越え、灯台に向けて駆け出した。

 

 夜になり、灯台の頂上で花火を2人で眺めている。が、やはり花火の形がおかしい。平べったくはないが、絵に描いたような不自然さが滲み出た花火となっている。なずなは「花火が丸くても、平べったくても、おかしくても、どうでもいい。典道くんと今日一緒にいられれば」と言う一方、典道はまた「この世界であるべきじゃない」と言い、水晶玉を投げる準備をする。「もし追っ手から逃れられたら」という願いと共に。

 

 その瞬間、マジギレしていた祐介(電車に乗った2人の姿を目撃した時からずっとキレていた)から突き飛ばされる。なずなもなぜか巻き込まれるが、これに関しては完全にとばっちりである。典道は落ちる中水晶玉を投げるが、以前の時のように大掛かりな演出はなく、玉と共に2人はそのまま海に落ちた。改変は失敗かと思われたが…

 

 3rd if-------

 

 電車の中の、長いトンネルのシーンから始まる。最初典道の目つきがおかしい(色あせており、光がなかった)が、なずなの姿を見るにつれ徐々に戻っていく。窓に向かって手を伸ばすなずなが描かれているが、典道に何の変化もないことから、なずなの夢の世界なのではないかと予測できる。

 

 トンネルを抜けた時に典道はこの後の展開を思い出し、立っているなずなを慌てて押し倒す。これで祐介たちには見えない。母親たちが車で線路沿いの道路を走っていたが、典道たちには気付かず、電車よりも速いスピードで走って行った。

 

 なずなは「次の駅で(母親たちが)待っているかも、どうしよう」と心配するが、典道は「大丈夫」と言い聞かせる。彼らが乗っている電車は路線変更をし、海の上のレールを走るようになった。

 

 走り続ける電車の中で、典道は今までの経緯をなずなに話す。最初の世界でなずなが連れ戻されたことで、水晶玉を投げることになり、全てが始まったと。しかしその出来事を彼女は覚えていなかった(覚えていない素振りをしているのかもしれないが)。

 

 電車を降りる。が、そこは1st ifでたどり着いた駅「茂下駅」そのものだった。つまり循環していたということになる。ただその時と違うのは、典道の自転車やガソリンスタンドなど、周りのものが全て歪んで見えた。夜空もまやかしのように歪んでおり、まるで町全体を覆っているようだ。

 

 なずなが泳ごう、と提案し浜辺へ向かう。最初の世界で彼女が水晶玉を見つけた場所だ。結局泳がないのか、と尋ねる典道に彼女は返答せず、代わりにサンダルを脱ぎ、足を滑らせて海へ落ちた(本当に足を滑らせたのか、故意なのかは不明)。なかなか上がってこないなずなを典道は心配する。

 

 少しの時間が経ってからなずなは浮かんできた。典道は安堵し、彼女に好きであることを告白しようとした。そしてなずなは「次はいつ会えるかな」と典道に問いかける。その時酔っ払った花火師が、浜辺に落ちている水晶玉を尺玉と勘違いし、筒にこめて打ち上げた(なんで持ってるんだよ)。

 

 4th if-------

 

 花火師がノリで打ち上げた水晶玉はまばゆい光を出しながら、大きな氷の玉となり崩壊した(途中「if」と形作られたバネが壊れる描写もあり)。その氷の一片には「もし東京へ行けていたら」といった「if」の展開が映し出されていた。それと同時に周囲の歪みが消え、花火が元の映り方に戻る。

 

 典道は水に浮かぶなずなの元に泳いでいき、水中で口づけを交わす。そして最後にこう語った。「次はどの世界で会えるかな」と。そういって遠い海の先へ消えていき、背景の打ち上げ花火だけが映されていた。典道は唖然とした顔で一人、海の中へ取り残されていた。

 

 祭りの日の後、学校で出欠をとる。いつもと変わらない日常ーーーのはずだが、なずなと典道の姿がない。教師が典道の名を呼びながら、edに入る。

 

 ed

 

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 時系列から見たあらすじ

 

 最初の世界

 花火は恐らく現実世界と同じく、普通の映り方。夜になる前にこの世界が終わったので、あくまで仮定。 

 

 典道は勝負に負けたことで誘いを受けていない、祐介は本気にしていないので約束を破っている(典道のため?)、なずなは約束を破られた挙句母親に連行されている、などと誰もろくな1日を送れていない世界となっている。なずなが連れ戻された後、典道が世界を改変する。 

 

 1st if

 典道の望み「もし祐介に水泳勝負で勝っていたら」

世界が切り替わる時の合図は「if」

花火は平べったく映る。典道曰く「ありえない」。

 

 なずなと2人きりにはなれているが、いざ電車へ乗ろうとしたその時に母親たちに引き止められる。典道の抵抗むなしく、なずなは引き戻される。この瞬間に改変は行っておらず、夜まで待っていた理由は不明。単に水晶玉を投げるタイミングを失った?

 花火が平べったく映るその奇妙さ、なずなを救えなかった後悔から灯台にて世界を改変する。

 

 2nd if

典道の望み「もしなずなと2人で電車に乗れていたら」 

世界が切り替わる時の合図は「灯台のサイレン」

花火は絵に描いたような変な映り方。少なくとも自然にできる模様ではない。

 

 2人で電車に乗ることには成功するが、うっかりその姿を祐介たちに見られ、激昂した彼らに追いかけられる。いや電車に追いつくってすげーな君ら。なお海沿いの道路からママンも車に乗ってやってくる模様。典道が機転を効かせて電車を降り、灯台?へ向かうが、花火がまたもや奇妙に映っている。「やはりこの花火は、『この世界が本当にあるべき世界ではない』と知らせている」と勘付いた典道は世界を改変する。ブチギレ続けている祐介に突き落とされながら。

 

3rd if

典道の望み「祐介や、なずなの母親たちの追っ手から逃れられたら」

世界が切り替わる時の合図は「????」

花火は不明。

 

 2nd ifでの未来がわかっている典道にとっては、これからの出来事を回避することは容易である。が、電車が海の上を走ったり、町一体が変な空間に覆われていたり、身の周りの物体全てがおかしな映り方をしている。恐らく、何度やってもなずなを救えなかった典道が望んだ理想の世界を表現している?(理想がその人を幸せにするか、という議論とはまた別の話だが)

 

4th if

典道の望み「????」 

世界が切り替わる時の合図は「世界の崩壊」

花火は現実世界のように、綺麗な映り方。

 

 酔っ払いの花火師が打ち上げたもの。正直この男が何を考えていたのか不明なので、世界がどう変わったのかも不明。打ち上げたのは典道ではないので、典道の想いも恐らく関係なし。しかし結果として花火は元の世界通りに戻り、典道が改変の末創り上げた

理想の世界は崩壊していった。なずなや典道の前に落ちてくる氷に映る光景は、「if」の世界が照らし出されている(東京に行った、2人で駆け落ちしたetc)。

 

 後日、学校では典道となずなの姿がない。どこへ行ったのか、誰も分からない。

 誰にとっての理想の世界になったのか、誰も知る術はない。 

 

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 考察・疑問点

 

 ・自分なりの意見が出た考察(確信できていないものもあります)

 

  )舞台である「茂下町」は「もしも(if)」と掛けている。

    )最初の世界では、祐介はなずなに対して恋慕の情を抱いているようには見えない。むしろ典道が恋しているのではないか、と考えている可能性がある。もしそうなら、

 

 プール掃除の際、なずなを見かけた時「ウ◯コしたくなった」と言っていきなり退場する

 約束の5時になる前に、典道に「プールの勝負の際に誘いを受けた」と告白している

 そこまで大した怪我ではないのに、典道を待ち合わせ場所である祐介の家(病院)に誘導しようとした

 

これらの行動が全て意味を持つ。最初の世界の祐介めっちゃいいやつ。

 

  )最初の世界でなずなが連れ戻された後、まばゆい光が典道を照らした直後、取り憑かれたように祐介を殴ったのはなぜ?本当は本来誘いを受けた祐介が彼女を守ってやるべきだったから?

  )なずなが水晶玉を拾った経緯、最初の世界では「綺麗だったから」の一方で1st ifでは「家出しようって思ったから。典道が勝負で勝ったときに家出しようって思ったから」に変わっているのは典道が改変した影響?しかし「なずなが水晶玉を拾った」という事実は、どれだけ世界をやり直しても変わらない。

  )2nd ifにて、電車の中で窓に映ったのはなずなの将来の姿?ブライダルの衣装を身にまとっているのは「典道と将来結婚している」という「if」の姿を見せていた?

  )馬車に2人が乗っているシーンは、誰も知らない遠いところへ行こうというなずなの意思を暗示している?

  )長く暗いトンネルで照らされるなずな。トンネルを出るまでは彼女の夢を見ていることができた?

  )「もし」と願ったところで、「STEINS;GATE」のタイムリープのように"自分がそうしないように行動を起こす意識"が必要?願いは時間を巻き戻すだけで、行動は自らの意思が伴う?

  )3rd ifの世界でなずなが「次の駅で母親たちが待っている」といった心配を押しのけ、なぜ典道が大丈夫と言えたのか?自分が世界を変えたことに自信を持っているから?今度こそなずなを救ってみせると誓っていたから?線路が切り替わることがわかっていたから?

  )3rd ifの世界で追っ手から逃れられれば典道となずなは東京や大阪に行けるはず、なぜ行けていない?彼らが花火を観たかったから?それとも「駆け落ちなんてできるわけがない」といったなずなの想いが少なからず影響しているから?(どのifで発言したのかは覚えていませんが、電車の中で言ったと思うので2nd以降?)

  )典道曰く、海の上を電車が走るわけがない。なずなの母親からの支配を逃れ、典道と2人で逃避しているという暗示?

  )追っ手から逃れられてても、結局着く駅は最初の茂下駅のまま循環している。つまり町から出られていない。この後典道がなずなを救おうとしても、町からは絶対に出られないことを意味している?

  )なずなが典道とキスした後、別れの際に「次はいつ会えるかな」から「次はどの世界で会えるかな」とセリフが変わっているのは、世界を変えないと会えない関係になってしまったということ?

  )最後なずなと典道はどうなったのか?

 

  仮説1)なずなは結局転校し、典道が後を追った

   →現実味があるが、これでは彼女は救われていない。4th ifが元の世界と考えるならば妥当だが、もしそうなら本当に救われていない。悲しすぎる。

 

  仮説2)なずなと典道は祭りの日に死んでしまった、心中した

   →実は死んでいましたオチ。ということは誰も典道の死に気付いていないことになる。祐介はもしかしたら気付いていたのか?

 

  仮説3)なずながどこか知らない遠い世界に行ってしまい、典道はその世界を求めて旅立った(水晶玉を持っているのか?)

   →「どの世界で会えるのかな」というなずなの発言から思いついた仮説。しかしなずなが異世界へ行く方法、及び典道が追いかける方法は不明。

 

  仮説4)別れたのは演出で、あの後2人一緒に世界のどこかへと旅立った

   →駆け落ちが一番可能性がありそう。誰にも知られずに遠い場所へ行く。東京、大阪、いやもっと遠い場所かもしれない。世界の果てまで行ってQ

 

  仮説5)2人の存在そのものが消えた、消滅した

   →教師が名前を呼んでいる時点で却下。

 

  仮説6)ただ単に授業を休んだだけだった

   →(可能性は)ないです。

 

  おそらくここが一番の疑問であり、一番の考察とも言えるでしょう。そもそもあの後なずなはどうなったのか?母親たちに捕まったのか、それとも1人で旅立って行ったのか。典道は1人取り残されていたので、彼女とは違う行動をしていると考えられます。が、その後どういう人生を歩んだかは不明です。

 

  )タイトル「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の意味は?下と横に選択肢を設ける意図は何なのか?

 

 最初の世界…そもそも花火を見れていない

 1st if…灯台の頂上から観て平べったい(横から見た)

 2nd if…灯台の頂上から観て不自然な模様(横から見た)

 3rd(4th) if...海中から観て普通の花火(下から見た)

 

 と、まあ横から見た時はろくな結果になっていません。

 だからなんだよ。別に普通に見ればいいじゃねえか。

 

 

 ・ない頭で考えても思い浮かばなかった疑問(意見等あればコメントお願いします)

 

  )「最初の世界」は本当に最初の世界なのか?なずなも過去に水晶玉を使って世界を変えた結果、冒頭の世界に繋がるのではないか?

  )時を巻き戻す、という異質の力を持つ水晶玉は果たしてこの世のものなのか?なぜなずなが見つけたのか?

  )水晶玉の色の変化する条件は?青や橙色などの色の違いは?

  )プールでなずなから離れていったトンボは何を意味する?トンボから見た鳥瞰図のようなものは一体何?

    )最初の世界で、なずなは典道が水泳勝負で勝つとなぜ確信していた?

    )夏なので、なずなと典道は初見ではない。なぜ典道が彼女を見る目がいきなり変わったのか?夏以前については全く描かれておらず、小学生の時に一緒の写真に映るぐらいしか過去の描写がないが、たった数時間で恋をしたくなるものなのか?

    )2nd ifの世界で、灯台の頂上でワルツを踊っていたことは何を意味する?なずなが落ちそうになったのは何かの暗示?

    )3rd ifが始まった瞬間、典道の目つきがおかしかったのは何が関係している?

    )4th ifの世界はどういう世界なのか?

    )今まで典道がなずなのために変えていった世界は何かしらおかしい。

 

  1st if...平べったい花火

  2nd if...不気味な花火

  3rd if...海の上を走る電車(しかも循環していた)、歪む町

 

  そもそも水晶玉も異質なものとして捉えるなら、3rd if以前の世界は全ておかしかったことになる。 

 

 

 

 

 

 

  全て存在してはいけなかったのだろうか?

 

 

 

 

 

 

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 ここから感想

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 突然なんですが、私はこういった日常ほのぼの系よりかはアクションものが大好きで、むしろそういった系統のものしか観ません。「じゃあなんで観たの」と聞かれたら、ネット上で良くも悪くも話題になったからでしょう。個人的には考察のしがいがあって良かったと思っています。それ以外の人から見たら「ん?なんやこれ…」というのが第一印象かなと感じます。

 

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 「打ち上げ」はなぜネット上で不評だったのか

 1)声優陣の棒読み加減が過ぎた

  日常寄りなストーリー展開なので切迫したシーンは少ないですが、それにしても感情がこもっていない、そう思いました。顕著に現れていたのは「花火が丸いか、平べったいか」という議論を教室でしていた時ではないでしょうか。

 

 2)終わりが不自然

  はて、あれは何を伝えたかったのだろうか。ただ主人公が学校サボっただけじゃん、と考えるといきなりつまらなくなってしまいます。かといってぼんやり眺めると、細部に気付けずに「典道がいないってどういうこと???」と頭に疑問符を乗せたまま劇場を後にすることになります。要するに、ラブコメ日常映画の観点から見ると最終的な感想はここに行き着くのでは、と私は考えます。考察のしがいがある映画であることは前もって分かっていながら観るのが無難でしょう。

 

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 人によっては「あれはハッピーエンドなのか?実はバッドエンドじゃね?」とも思うかもしれません。私も若干思っています。中盤まで救われないラブコメと言うのも、なかなか趣があります。どちらかと言うと終盤は、典道がなずなを追っかけてしまったような描写で、結局何も変わってないじゃないか、と少しモヤモヤしますが。私もあんな甘酸っぱい学生生活を送ってみたかったです。青春してえなあ…

 

 

 ちなみにシリアス展開が苦手な方はごちうさを観ればいいと思います。あれは良い。

 

 じゃあな。